
中小企業診断士の口述試験までたどり着いた!
合格率は高いみたいだけど、対策は万全にしたいなぁ。
でも情報が少なくて不安…。
このような不安を持つ方へ、実際に中小企業診断士の口述試験に一発で合格した私が、実体験を含めてお伝えします。
この記事を読んでわかること
中小企業診断士の口述試験の概要と、必要十分な対策法がわかります
口述試験は合格率も高い試験ですが、情報が少なく、不安になりやすいです。
口述試験まで来たのですから、安心して受験に臨めるように、事前情報や対策方法を知っていることが重要です。

私は事前情報が少なく、とても不安なまま受験に臨みました。
皆さんが安心できるように、私の体験をありったけ、お伝えします!
中小企業診断士の口述試験とは?概要と試験内容を徹底解説
中小企業診断士の口述試験は、2次筆記試験合格者が受験できる最終試験です。
「試験はどんな形式で行われるのか」「当日はどのように進むのか」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
さらに、合格率は99%以上と高いものの、適切な準備が必要です。
このセクションでは、試験形式と当日の流れ、持ち物や注意点を詳しく解説します。
中小企業診断士 口述試験の形式は「面接方式」
口述試験は、試験官2名と受験者1名による面接形式で行われます。
試験時間は約10分間と短く、4問程度の質問に答える形で進行します。
質問内容は、2次試験で出題された事例に基づいており、事例企業の課題や提案に関する具体的な内容が問われます。
この試験では、受験者の診断士としての知識、論理的思考、そして実務における対応力を確認することが目的です。
事例に基づく回答が求められるため、2次試験の内容が口述試験対策の基盤となります。

中小企業診断士 口述試験当日の流れを把握しよう
試験当日は、以下の手順で進行します。
試験環境を事前に把握しておくことで、不安を軽減することができます。
当日の流れ | やること |
---|---|
受付と控室での待機 | 試験会場に到着後、受付を済ませ、控室で待機します。 控室では他の受験者も待機しており、試験直前まで資料を確認できます。 リラックスして準備に集中しましょう。 |
待機室から面接室へ移動 | 受験者は、順番が近づくと係員に案内されて待機室から面接室に移動します。 この際、必要な物(受験票など)を手元に準備しておくことが重要です。 |
面接開始 | 面接室に入り、試験官に挨拶を行います。 その後、名前と生年月日を答え、質疑応答が始まります。 落ち着いて自分の言葉で答えることを意識してください。 |
口述試験当日の持ち物と注意点
口述試験当日に必要な持ち物は以下の通りです。忘れ物がないよう、事前に確認しましょう。
- 必須持ち物:口述試験受験票
- 推奨持ち物:2次試験の問題用紙(与件文)、自分で作成した想定問答集、筆記用具
- 服装:多くの受験者がスーツを着用します。無難な服装を選ぶことで試験に集中しやすくなります。
また、以下の点にも注意が必要です。
- 試験会場では、電子機器の使用が禁止されているため、資料は紙で持参してください。
- 試験会場内では落ち着いて行動し、静かな環境を保ちましょう。
当日の準備をしっかり整えておくことで、安心して試験に臨むことができます。

私は、スーツではなく、デニムにジャケットという服装で行きました。
周りから浮いてしまうので、無駄な心労をなくすためには、
スーツで行くのがおすすめです。(個人的には悪くないと思いますが…。)
最短でできる!効率重視の口述試験対策の全体像
口述試験は、合格率が高いとはいえ、2次試験とは異なる形式のため、何をどのように準備すればよいのか迷う方も多いでしょう。
このセクションでは、効率的かつ最短でできる口述試験対策の全体像を解説します。
限られた時間でも効果的に準備できる方法を知り、自信を持って本番に臨みましょう。
口述試験対策の基本は「2次試験の復習」
口述試験の質問は、2次試験で扱った事例がベースです。
そのため、2次試験の与件文をしっかり復習することが、最も重要な対策となります。
事例企業の課題や解決策を再確認し、具体的な内容を頭に入れておくことが成功のカギです。
この復習によって、試験官の質問に的確に答えられる土台が築けます。
準備のポイントは「想定質問と回答作成」
2次試験の事例に基づき、想定される質問をリストアップしましょう。
そして、それぞれの質問に対して、簡潔かつ論理的な回答を考えておきます。
このプロセスは、限られた時間で効率よく準備を進めるために不可欠です。
例えば「この施策の目的は何か?」や「事例企業の課題は何か?」といった具体的な質問に備えると効果的です。
「話す練習」で回答をブラッシュアップ
口述試験では、書いた回答をそのまま話すのではなく、伝わりやすい言葉で説明する力が求められます。
作成した回答をもとに、声に出して練習することが重要です。
また、実際に2分以内で回答できるか、タイマーを使って確認することも効果的です。
可能であれば模擬面接を行い、回答の流れや内容をブラッシュアップしましょう。




想定質問は単なる回答暗記では不十分です。
事例企業の本質的な課題まで踏み込んで、事例を理解し、回答を作り込みましょう。
ステップバイステップガイド:短期間で準備する中小企業診断士 口述試験対策
口述試験の準備には、効率的な計画と実践が欠かせません。
しかし「何から手をつけるべきか」「どのように進めるべきか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、短期間で効果的に準備を進めるための具体的なステップを紹介します。
以下の表にまとめた各ステップを参考に、試験本番に向けた準備を始めましょう。
対策ステップ | 概要 |
---|---|
Step 1:与件文を読み込み想定質問を作成 | 2次試験の事例を分析し、試験で聞かれる可能性が高い質問をリストアップする。 |
Step 2:自分なりの回答を作成・修正 | 想定質問に対する回答を考え、必要に応じて修正しながらブラッシュアップする。 |
Step 3:回答をもとに話す練習を行う | 実際に声に出して練習し、回答を自然に伝えられるようにする。 |
Step 1:与件文を読み込み想定質問を作成
口述試験の質問は、2次試験の与件文をもとに作成されます。
そのため、事例企業の与件文を再度読み込み、重要なポイントをピックアップしましょう。
そこから「この課題の背景は何か?」「どのような施策が効果的か?」など、想定される質問をリストアップします。
この作業を通じて、試験で求められる回答の方向性を明確にできます。
Step 2:自分なりの回答を作成・修正
想定質問に対して、自分なりの回答を考えましょう。
そのうえ、回答は、簡潔かつ論理的であることが求められます。
初めて作成した回答をそのまま使うのではなく、内容を見直し、試験官が理解しやすい言葉に修正していくことが重要です。


自分の回答が正しいかわからないのが不安なんだけど…。


独学であるあるの悩みですね。
最近だと、ChatGPTで聞いてみるのがおすすめです。
また、SNSで質問してみるのも良いですね。
Step 3:回答をもとに話す練習を行う
作成した回答を声に出して練習しましょう。
そして、回答の流れが自然かどうかを確認しながら、2分以内で話せるようタイマーを使って練習するのがおすすめです。
また、実際の試験を想定して、姿勢や表情、声のトーンなども意識すると効果的です。
可能であれば模擬面接を受け、フィードバックをもらうことでさらに完成度を高められます。
合格者が語る成功のコツ:中小企業診断士 口述試験に効率的な対策で結果を出す方法
中小企業診断士の口述試験では、多くの受験者が「どこまで準備すれば十分なのか」と悩みます。
そこで、実際に合格した体験談をもとに、効率的な対策法をまとめます。
以下のポイントを押さえることで、最小限の努力で最大限の成果を引き出す準備が可能です。
独学での対策でも十分可能
実際に口述試験を独学で突破した合格者は多数います。
特に、2次試験で学んだ内容が試験対策の基盤となるため、予備校や特別な教材がなくても準備を進められます。
例えば、与件文を丁寧に読み直し、重要なポイントを把握することで、試験官の質問にも対応できるようになります。
このように、自分のペースで進められる独学の強みを活かしましょう。


予備校の模擬面接などのサービスもありますので、
不安な方は積極的に活用しましょう!(TACのサービス)
想定質問の準備が鍵を握る
成功者たちの共通点は、試験で想定される質問を事前に準備していた点です。
特に「事例企業の課題は何か?」「どの施策が適切か?」といった質問を予測し、それに対する回答を考えることが重要です。
さらに、予想が外れた場合でも対応できるよう、多角的な視点での回答を準備することで、試験本番での安心感が高まります。
回答を話す練習が実力を底上げする
合格者の多くが強調するのが「話す練習」の重要性です。
紙の上で完璧な回答を作成しても、試験本番でうまく話せなければ意味がありません。
実際に声に出して練習することで、回答内容が整理され、試験官に伝わりやすくなります。
また、模擬面接を活用することで、試験環境に慣れることも成功の鍵となります。


回答のポイントは「端的にわかりやすいか」「回答は結論ファーストか」。
対話であることを意識して、伝わりやすい回答案を作りましょう!
中小企業診断士 口述試験の模擬面接で緊張を克服!本番を想定した練習方法
口述試験は「緊張感が一番の敵」と言われます。
なぜなら、本番で緊張して答えられなければ力を発揮できないからです。
ここでは、模擬面接を活用した緊張対策や、本番を想定した効果的な練習方法を紹介します。
以下のポイントを押さえて、試験当日も落ち着いて臨める自信をつけましょう。
練習方法 | 概要 |
---|---|
模擬面接で実践的な練習をする | 試験環境に近い状況で練習し、実践力を養う方法。 |
タイマーを使って時間内回答を練習 | 回答時間を意識して練習し、時間配分を体感的に覚える。 |
話し方と非言語コミュニケーションを磨く | 声のトーンや表情、姿勢なども含めて、伝わる話し方を身につける。 |
模擬面接で実践的な練習をする
模擬面接は、実際の試験環境に近い形で練習ができるため、緊張対策に非常に効果的です。
具体的には、予備校や勉強会が開催する模擬面接に参加するのが最も手軽な方法ですが、家庭内で家族や友人に試験官役を頼むのも有効です。
本番さながらの形式で練習することで、試験当日に落ち着いて対応できる自信がつきます。


タイマーを使って時間内回答を練習
口述試験では、1問あたり2分以内で回答を終えることが求められます。
タイマーを使って制限時間内で回答する練習を行いましょう。
時間内で話すことで、回答が洗練され、必要な情報を簡潔に伝える力が身につきます。
このように、練習を繰り返すことで、試験本番でもスムーズに回答ができるようになります。
話し方と非言語コミュニケーションを磨く
口述試験では、回答内容だけでなく、話し方や態度も評価されます。
ゆえに、評価を意識した、声のトーンや話すスピード、姿勢やアイコンタクトに注意し、試験官に伝わる話し方が大切です。
また、鏡を見ながら練習したり、録音や録画をして自分の話し方を確認することで、改善点が見つかりやすくなります。
このように、非言語の要素を意識することで、全体の印象が大きく向上します。
中小企業診断士 口述試験当日の流れと注意点:これだけは押さえておこう!
試験当日の流れを事前に知っておくことで、心構えができ、緊張を和らげることができます。
また、準備不足やうっかりミスを防ぐためにも注意点を把握しておくことが大切です。
ここでは、試験当日のスケジュールと注意すべきポイントを具体的に解説します。
ポイント | 概要 |
---|---|
試験当日の全体の流れ | 試験会場到着から試験終了までのスケジュールを解説。 |
持ち物チェックリスト | 忘れ物を防ぐための必須持ち物と推奨アイテムをリストアップ。 |
試験中の注意点とマナー | 試験本番での振る舞いや注意すべきポイントを紹介。 |
試験当日の全体の流れ
試験当日は、以下のようなスケジュールで進行します。
流れを事前に理解しておくことで、スムーズに対応できます。
- 試験会場到着と受付
試験会場には指定された時間までに到着し、受付を済ませます。
その後、控室に案内されるため、ここで落ち着いて待機します。
必要であれば資料を確認する時間として活用できます。 - 待機室から面接室への移動
自分の順番が近づくと係員が待機室から面接室まで案内してくれます。
移動中に緊張を感じるかもしれませんが、深呼吸をして心を落ち着けましょう。 - 面接開始
面接室に入り、試験官に挨拶をして着席します。
名前や生年月日を和暦で答えた後、質疑応答がスタートします。
約10分間で4問程度の質問に答える形式です。
持ち物チェックリスト
試験当日に必要な持ち物は、事前にリストで確認しておきましょう。
忘れ物があると不安の原因になるため、準備を徹底することが大切です。
- 必須持ち物
- 口述試験受験票(試験に必要な唯一の必須アイテム)
- 推奨持ち物
- 2次試験の問題用紙(与件文)
- 想定質問と回答のメモ
- 筆記用具(予備も含める)
- 身分証明書(念のため)
- 服装
- 基本的にスーツが推奨されます。ネイビーやグレーなど落ち着いた色合いを選びましょう。
試験中の注意点とマナー
試験本番では、以下の点を意識して行動しましょう。
これにより、試験官に良い印象を与えることができます。
- リラックスした態度を保つ
緊張しすぎず、自然体で受け答えを行いましょう。深呼吸をして気持ちを落ち着けると効果的です。 - 質問に対して簡潔かつ論理的に回答する
長々と話すのではなく、質問の要点に対して明確に答えることが重要です。 - 非言語コミュニケーションを意識する
姿勢を正し、適度にアイコンタクトを取りながら話すことで、自信をアピールできます。
当日の準備とマナーを押さえることで、安心して試験に臨むことができます。


緊張はしてしまうものです。
でも、試験官は回答を引き出してくれるので、あくまでも「対話」を心がけましょう。
「コンサルタントとしての心構え」が鍵:中小企業診断士 口述試験で重視されること
中小企業診断士の口述試験では、単に正解を答えるだけでなく、コンサルタントとしての「考え方」や「姿勢」が重要視されると考えられます。
つまり、試験官は、あなたが診断士として顧客に適切な助言を行えるかを見ています。
口述試験で評価されるポイントと、コンサルタントとしての心構えについて解説します。


顧客とのコミュニケーション能力
試験官は、あなたが顧客との信頼関係を築けるかを重視します。
これは、受け答えの明確さや誠実さから評価されます。
たとえば、難しい用語を使わず、相手にわかりやすい言葉で説明することが重要です。
また、相手の質問に真摯に耳を傾け、適切な答えを返す姿勢が信頼構築につながります。
この態度を意識することで、試験官に「顧客を大切にする姿勢」が伝わります。
論理的な思考と説得力のある回答
口述試験では、回答に説得力があるかどうかが問われます。
そのため、回答の前提や根拠を明確にし、具体的な提案を行うことが必要です。
たとえば、「事例企業の課題は●●であり、これを解決するために▲▲の施策が有効」といった具合に、論理的に話す練習をしましょう。
このような思考を日頃から鍛えることで、試験官に診断士としての適性をアピールできます。
柔軟性と対応力
試験では、想定していなかった質問をされることもあります。
このとき、慌てずに冷静に考え、自分の考えを組み立てて答える力が求められます。
たとえば、「新たな視点を提案する」や「一旦質問を整理してから回答する」など、柔軟な対応ができると評価が高まります。
これはコンサルタントとして重要なスキルで、口述試験でもその適性が見られるのです。


焦っても、「無言」だけは避けましょう。評価のしようがなくなってしまうので、時間を稼ぐ方法を考えておくことも良いかも知れません。
まとめ:恐れる必要なし!自信を持って口述試験に臨もう
中小企業診断士の口述試験は、合格率が非常に高い試験です。
しかし「どう対策をするのか」「本番で失敗しないか」という不安も多くあります。
解説してきた内容を振り返り、口述試験を自信を持って迎えるポイントをまとめます。


準備は効率的に、2次試験の知識を活用する
口述試験対策は、2次試験の与件文を復習することが最も重要です。
事例企業の課題や解決策を整理し、試験官からの質問に備えましょう。
想定される質問に対して、自分なりの回答を作成し、話す練習を繰り返すことで、短期間でも効果的な準備が可能です。
このように、2次試験の知識をフル活用し、効率よく対策を進めましょう。
過度に恐れず、自分の言葉で伝えることが大切
口述試験は、筆記試験と違い「完璧な正解」を求められる試験ではありません。
試験官は、受験者が論理的に自分の考えを述べられるか、また顧客とのコミュニケーション能力を持っているかを評価します。
自分の言葉で誠実に回答することが、合格への一番の近道です。緊張しすぎず、「伝える力」を意識して臨みましょう。
自信を持って本番に臨もう
試験当日の流れを理解し、準備が整っていれば、恐れることはありません。
持ち物や服装などを事前に確認し、リラックスして試験に挑むことが重要です。
また、万全な準備をしたという自信が、試験官にも良い印象を与えます。
最後に、これまでの努力を信じて、堂々と本番に臨みましょう。
よくある質問とその回答
試験官が受験者の回答内容だけでなく、論理性や伝え方、態度も含めた総合的な評価を行います。
具体的には、与件文の内容理解と、それに基づいた的確な提案、回答の説得力が重要です。
さらに、受け答えの中でコミュニケーションがスムーズかどうかも評価の一環とされています。
質問の意図をしっかりと理解することが大切です。
冷静に考え、自分が知識を持つ範囲で論理的に答える姿勢が求められます。
また、直接的な答えが難しい場合でも、事例や経営理論を基にした仮説を展開することで、柔軟性と対応力をアピールできます。
一旦話を区切って整理し直すのが良い方法です。
「少し整理させてください」と伝えて時間を稼ぎつつ、要点を再構築することで、落ち着いて回答を続けることができます。
誠実で冷静な対応を心がければ、試験官にも良い印象を与えることができます。
口述試験では、聞き取りやすい声の大きさとペースで話すことが基本です。
試験官に伝えたい要点を明確にし、簡潔かつ論理的に話すことで、相手に理解してもらいやすくなります。
また、表情や姿勢に気を配り、自信を持った態度で、説得力や信頼感を高めることができます。
最後に
- 中小企業診断士の口述試験は2次試験の知識を基にした質問が中心で、試験官との論理的かつ誠実なコミュニケーションが求められる
- 試験対策の基本は2次試験の与件文を徹底的に復習し、想定質問をリストアップして自分なりの回答を準備することが重要
- 模擬面接や声に出して話す練習を通じて、本番を想定した回答の流れや話し方を磨くことが試験成功の鍵
- 試験当日は、持ち物やスケジュールを事前に確認し、緊張を軽減するためにリラックスする工夫を取り入れることが大切
- 試験官は回答内容だけでなく、態度や話し方、柔軟な対応力も評価するため、自信を持って冷静に対応することが合格への近道